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ントの手法をもった人が、少なくともこれからは町の行政の中にいることが、村の活性化、町の活性化につながるのではないかと思っております。
鈴木委員長 今のお話で問題が二つあるんです。一つは、伝承芸能の技術的な保存。おっしゃるとおり、太鼓はすぐできます。だけど、伝承芸能がつぶれていく一番の原因は横笛なんですね。横笛がいなくなると同時にその伝承芸能がつぶれていく。そして、横笛の人を養成しようにもこれは何年もかかるし、そういうことを小学校からやりましても中学になるともう参加できない事態が全国的にあります。
それから、かつては、熊本県の事例もそうなんですが、「長男伝承」であったわけです。長男を山の中へ連れていって、囲いをつくって周りからみられないようにしてその技術を教える。次男以下には教えない。次男以下に教えても、よそへ出て行ってしまいますから、これは教えてもむだだというので、長男だけに伝承してきました。ところが、その長男まで都会へ出て行ってしまった。ではだれに伝承させるかです。
例えば、今まででございますと、伝承芸能を教える人は必ずしもその子の父親ではなくて、村に、伝承の芸能の中のある部分ごとにお師匠さんがいたのです。そのお師匠さんが教えていた。ですから、自分の父親もその芸能はできるんだけれども、もう1人、自分に芸能を教えたお師匠さんが同じ村の中にいました。ところが、今はその両方がいなくなってしまって、技術を保存している人がもう1人か2人になってしまっている。そういうところが、今、全国的に伝承芸能の場合はあるわけですね。
中坪委員 そうです。横笛の問題がありますけれども、問題は三味線です。
鈴木委員長 はい、三味線もそうです。
中坪委員 人形浄瑠璃も三味線の保持者がいないために途絶えてしまう。だから、今盛んに地芝居だとか、我々の協会で今、「地芝居サミット」で全国的な展開で地方の歌舞伎を調査していますけれども、そこで一番問題なのは三味線です。
鈴木委員長 それはそうですね。文楽とか、そういう関係のものはそうですね。
中坪委員 そうすると、三味線というのは、客をみて、演者をみて、一緒にみてないといけないんですね。伝統芸能というのは「間」の問題ですから、テープではだめです。カラオケだとかそれでは全然演技にならないんです。だから、東京の国立劇場の人が指導しても、これは地域のものではないんですね。だから、全然似て非なるものでございまして、やっぱり地域に合った、今おっしゃったおはやしの養成がどこかでできないのかなと思います。
鈴木委員長 歌舞伎が文化庁の後援で東西に分かれて日本を回っているんですが、率直に申しまして余り評判がよくない。それは地方さんがいないんです。歌舞伎自体も、東京
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